小児科医・遺伝子学者ヴェルテレッキー氏の海外反核研究者・専門家メールリストへの2013年4月中旬のメールからの引用和訳:
マスコミによる原発などに関するニュースは、定期的に発信するように作られ、一般大衆を満足させ、反核グループに焦点からそれた議論をさせるという目的を達成している。それによって達成できるのは、一般大衆の気づきを鈍らせる事である。中でも特に、推進派が一番恐れていることである「健康影響」に関しての真実を、一般大衆が気づく事を鈍らせることである。
例えばマスコミは、トモダチ作戦の際に空母ロナルド・レーガンで被ばくした軍人たちの事を報道しない。この軍人達は、理想的な「自然発生の研究コホート」である。女性の軍人は生理が止まったという。
根本的な問題は「生物学的」なものであり、その枠組みの中でも「人間の健康」であり、その枠組みの中で原子力推進派の広報が一番困るのは、生理が止まる、精子の数が少なくなると言うような、将来の世代に関わって来ることである。こういう事を一般大衆が気づくの が、推進派が一番恐れていることなのである。
そういう問題を抹消するために、原子力推進派は、「線量が小さ過ぎる」という言葉などを呪文のように繰り返す。しかし、原子力発電所の「最悪の証明」は、「生理が止まっ
た」「精子が動いてない」などの言葉であり、中でも小児白血病は、推進派エージェントにとっては、毒薬のようなものである。
我々には、「本当の」データの代わりに、原子力推進派があてがう「推測値」を受け入れる必要はないはずだ。電離放射線は先天性異常の原因であり、先天性異常の定義としては、白血病と甲状腺癌だけでなく、色々な種類の腫瘍も含む。原子力産業はなぜ、このような影響が起こらないということを実際にを示す動きをしないのか?
福島の「故障」の近くに居た妊婦の集団ベースの登録はどこにあるのか?言い訳ばかりで、証明がない。しかし、現実的なデータの要求もない。何故か?無知のためか?そうではないと思う。我々はニュース報道の欠点に焦点をあてがちであるが、私の視点では、これは避けることができる。
記事を書いている人に、どの位の子供の甲状腺機能が生まれつき異常なのかを明示できる立場にいる事を明らかにしてほしいと思う。生後に起こる癌ではなく。
それを、疫学研究者がクリーンだと認めるような形で出してほしい。もし異常がないのなら良いニュースだが、当局はそんな危険はおかさないだろう。
我々のような人達が、一般大衆の貢献が予算に反映されるような人達から、客観的根拠を要求するべきなのだろう。一番簡単な方法は、「これもあれもそれも信じられない。証明してくれ」と要求することである。この方法はまた同時に、「大衆衛生の過誤」というものがあるという考えを拡散できるのである。
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