メモ:2016年12月27日発表の甲状腺検査結果の数字の整理


2016年12月27日に開催された第25回県民健康調査検討委員会で発表された、甲状腺検査結果の数字をメモ的に整理した。データは2016年9月30日時点のものである。

1巡目結果は、2016年6月6日開催の第23回県民健康調査検討委員会で公表された追補版に掲載されているデータである。それ以降の追加情報は公開されていないため、前回のメモから変わっていない。

2巡目結果は、二次検査の受診率が75.8%、結果確定率が92.2%ではあるが、まだ132人の結果が未確定だけでなく、二次検査受診自体も続行中らしいため、確定版が出るのには時間がかかりそうである。(なお、2巡目未受診の25歳節目検診対象者の受診結果も2巡目に計上されるため、今後も受診者数が増加する見込みだという。)

2巡目で悪性ないし悪性疑いとされた68人の先行検査(1巡目)結果についても、簡単にまとめた。

2016年5月1日から開始された3巡目結果では、受診率が14.7%の中、211人の二次検査対象者が出ているが、二次検査が2016年10月開始のため、結果は報告されていない。

先行検査(1巡目)
悪性ないし悪性疑い 116人
手術症例      102人(前回から変化なし)(良性結節 1人と、甲状腺がん 101人:乳頭がん100人、低分化がん1人)
手術待ち       14人

本格検査(2巡目)
悪性ないし悪性疑い 68(前回から9人増)
手術症例      44人(前回から10人増)(甲状腺がん 44人:乳頭がん 43人、その他の甲状腺がん**1人)
手術待ち      24人

合計
悪性ないし悪性疑い 184人(良性結節を除くと183人
手術症例      146人(良性結節 1人と、甲状腺がん 145:乳頭がん 143人、低分化がん 1人、その他の甲状腺がん**1人)
手術待ち        38人

(**「その他の甲状腺がん」とは、2015年11月に出版された甲状腺癌取り扱い規約第7版内で、「その他の甲状腺がん」と分類されている甲状腺がんのひとつであり、福島県立医科大学の大津留氏の検討委員会中の発言によると、低分化がんでも未分化がんでもなく、分化がんではあり、放射線の影響が考えられるタイプの甲状腺がんではない、とのこと。)

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本格検査で悪性ないし悪性疑いと診断された68人の先行検査結果
A1判定:31人(エコー検査で何も見つからなかった)
A2判定:31人(結節 7人、のう胞 24人)
B判定: 5人(すべて結節、とのこと。先行検査では最低2人が細胞診をしている)
先行検査未受診:1人

メモ:2024年2月2日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理、およびアンケート調査について

  *末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。  2024年2月22日に 第50回「県民健康調査」検討委員会 (以下、検討委員会) が、 会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。  ...