原子力規制委 田中委員長「津波が来ない事を神に祈るのみ」


規制委員会 定例記者会​見 (平成25年10月23日) 
http://www.youtube.com/watch?v=pZpvyqq37GQ
(「神に祈るのみ」発言は、36分38秒の辺。)


32分2秒 
ロイター記者:11月から1Fの4号機で燃料のプールからの取り出しがありますけども、何か懸念されていることはありますでしょうか?

田中俊一委員長:使用済み燃料の取り出しは、間違いを起こしてはいけない大きなリスクを伴う仕事ですから、非常に注意深くやるようにということを、今、色んな形で、注意だけでなく色んな体制も含めて、今、喚起してます。

ロイター記者:まあ、あの、一年程度の作業だと東電はみているみたいですけども、それなりの台風とかですね、地震が来るということを前提に作業はする必要があると思うのですが、今、規制委員会として東電に具体的に与える指示とかですね、あるいは今度廣瀬社長と面談されるる時に伝えることとかですね、分かる範囲で結構なので、何かコメント頂けますか?

田中委員長:もちろん台風なんかの場合には来るのが予測できるわけですから、そういった時には作業は、風が吹く時は、やればクレーンにぶら下げたものが揺れたりして危ないですから、そういう気象条件とかも配慮しながら当然やってもらうことになると、まず。具体的なやり方については今後指示性が出て来ると思いますので、それについてはきちっと見て行きたいと思ってます。

ロイター記者:廣瀬社長にこの件で何かお伝えすることはあり得ると言う事でよろしいですか?

田中委員長:まあ、そういう事も含めて色々、あの、色んな体制を整えなきゃいけないと思うんです。例えば、クレーンの運転をする技術者だって、そう誰でも運転していいかというと、そうでもないでしょうから、そういう事です。資格だってねえ、私だってクレーンを運転する資格持ってるけど、私にはとても運転できると思えない。そういうものです。

34分20秒
NHK記者:あの、雨水の件なんですけども、先程の質問にもあったように、現状は堰に溜った水は一旦タンクに移して、まあ測って流すというようになってますけども、現実には間に合わなくてですね、堰の所で測って流したり、あるいはそこで溢れさせてしまったりという事が起きてしまってるわけですけども、そういう意味ではですね、タンクに一回移すというような事は、どこまで厳密に必要なのか、というあたりはどのようなご意見でしょうか?

田中委員長:まあ、あの、どの程度の汚染レベルになってるかによって違うんですけれども、基本的には確認するってのが原則ですから、その原則を守ってくというためには、一旦やっぱりどこかに溜めて、それで測定してから出せるものは出すというのが、それが基本だと思ってます。ただ、今回みたいな大きな台風が来て、何年ぶりかになるような大雨がわーっと降った時に対処できなかったということは、これはまあ非常に大変残念だけども、しょうがないことが起こっちゃったっていうことですよね。

NHK記者:じゃあ、そこは原則論の外に、あの、大雨が降った、ちょっとまあイレギュラーな時とは分けて考える必要というようなお話でしょうか?

田中委員長:まあ、イレギュラーな時でも対処できるように準備すべきだってのが皆さんのご要望だけども、まあ人間なかなか、あの、天災っていうのは、人間の予測を超えることがしょっちゅうありますのでね。そういう時でも、だから、極めてその、それで危ないことが起こらない、今日も島崎委員が指摘してたように、津波なんか来ると大変だって言うんだけれども、これも予測できないんですよね。だから、来ないことを神に祈るのみっていう、そういうものもあります。

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