メモ:2024年8月2日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理

 

*末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。


2024年8月2日に第52回「県民健康調査」検討委員会(以下、検討委員会)が、 会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。

 今回公表されたのは、5巡目と6巡目の 3ヶ月分および25歳時と30歳時の節目検査の6ヶ月分のデータで、2024年3月末時点のものになり、2023年度の最終データである。このブログでは、議事録などの公式情報のみでは察することが困難な「その時のリアルな印象」なども含め、備忘録的に記録することを目的としているが、今回は個人的事情からオンライン中継の視聴が叶わなかったため、簡略化した記録に留めることにする。今回の記事では、新たに公表されたデータをまとめた上で、更新情報のない1〜4巡目のデータも記載している。


甲状腺検査の結果について

 今回報告されたのは5巡目6巡目25歳時の節目検査30歳時の節目検査の 2024年331日時点のデータである。

 今回は6巡目の二次検査結果が初めて公開された。新たに悪性ないし悪性疑いと診断されたのは 5巡目で 1人 、6巡目で6人、30歳時節目検査で1人の計8人、新たに手術で甲状腺がんと確定したのは 5巡目で 6人、25歳時と30歳時の節目検査で1人ずつの計8人である。これまでの悪性ないし悪性疑いは 338人(うち良性結節 1人)、手術で甲状腺がんと確定したのは 284人となった。

 各検査回の一次・二次検査の結果概要、悪性ないし悪性疑いの人数、平均年齢と平均腫瘍径、および各年度ごとの手術症例の人数は参考資料 3 甲状腺検査結果の状況」にまとめられている。 

 なお今回、1巡目と5巡目の年齢・性分布グラフでそれぞれ男性1人の年齢が訂正されている。(資料

 以下の表でも示されているが、公式データに含まれていない集計外症例も加えると、現時点での悪性ないし悪性疑いは416人(うち良性1人)、手術で甲状腺がんと確定したのは346人となる。

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現時点での結果

 これまでに発表された集計外症例数を含む、現時点での結果をまとめた。

 註:がん登録データの43人は、2018年までの地域・全国がん登録データとの突合で見つかった人数第19回評価部会 資料2で、第16回評価部会で公表されてこの記事に収録された24人資料に、第18回評価部会で判明した3人資料と第19回評価部会で2018年データから追加された16人資料が加わっている。集計外症例 35人(うち甲状腺がん 19人)は、甲状腺外科医の鈴木眞一氏が 2019年から国内外の学会などで報告し、「福島県立医科大学における手術症例の報告」として公表されている。データが突合されていないので実証は不可能ながら、これまで公式に集計外症例と公表されている11人(福島医大の横谷進氏らによる英語論文で報告されており、すべて甲状腺乳頭がん)も、この19人に含まれていると推定される。 

5巡目検査の結果

  5巡目検査は 2020年度から開始され、COVID-19パンデミックによる遅延のため、通常の 2年間ではなく2022年度までの 3年間で実施されて来たが、数字の動きからほぼ終了に近いと思われる。参考として、2019年度までの実施予定だった 4巡目結果の確定版は、2022年6月末時点での集計データとして 2022年度終了間際の2023年3月20日に公表された。

 2024年3月31日時点での一次検査受診者は9人増えて 113,959人(うち 7,970人が県外受診)で、うち2人が県外受診者である。結果判定数 113,950人、結果判定率 100%なので、一次検査は実質終了している。受診率は45.1%から変わらず、4巡目の 7割ほどにとどまっている。

 二次査対象者は 1,346人のままだが、うち新たに16人が二次検査を受診し、3人が細胞診を受診した結果、2021年度対象市町村で浜通り在住で事故当時 6歳の男性1人が新たに悪性ないし悪性疑いと診断され、5巡目での悪性ないし悪性疑いは 46人となった。4巡目での判定はA2結節だった。

 まとめると、5巡目の悪性ないし悪性疑いは 46人(4巡目より7人増)となり、4巡目での結果は、A判定が34人(A1が 11人、A2結節が1人、A2のう胞が 20人、A2結節&のう胞が 2人)、B判定が 6人、未受診が 6人だった。

 2021年度対象市町村から6人が新たに手術を受け、その他の甲状腺がんと診断された1人以外は甲状腺乳頭がんの確定診断を受けた。まとめると、5巡目では42人が甲状腺がんと確定し、41人が甲状腺乳頭がん、1人がその他の甲状腺がんだった。

6巡目検査の結果

 2023年度から始まった6巡目検査では、節目検査に移行する1998〜9年度生まれが外されたことで、 対象者は5巡目から 41046人少ない 211,892人となっている。2024年3月31日時点での受診者は 42,416人で、受診率は3.7%増えて 20.0%となった。このうち 96.2%の 40,791人で結果が判定されており、新たに200人がB判定を受け、結果判定数の 1.4%となる582人がB判定となった。

 今回初めて二次検査の結果が公表された。対象者582人中243人が受診、171人で結果が確定し、7人が穿刺吸引細胞診を受診し、6人が悪性ないし悪性疑いと診断された。年齢・性分布や地域別分布は未公表であるが、2人が男性、4人が女性で、事故当時年齢は0〜9歳である。前回検査の結果は未公表である。

 まとめると、6巡目では6人が新たに悪性ないし悪性疑いであることが初めて報告された。 手術は未実施である。

25歳時の節目検査の結果

 2017年度から開始されている25歳時の節目検査の結果は、通常の甲状腺検査とは別に、6ヶ月ごとに公表されている。今回の報告データは2024年3月31日時点のもので、新たに1998年度生まれが追加され、1992〜8年度生まれの対象者におけるものである。受診は対象年度にとどまらず、次回の30歳時節目検査の前年まで可能で、追加の受診データも随時報告されていくことになっている。)

 今回の対象者は1998年度生まれが加わり前回より20,837人増えた149,843人となり、736人が新たに一次検査を受診し、受診者数は 12,603人(うち県外受診者4,453人)となった。分母が増えたため、見かけ上の受診率は前回の9.2%から8.4%に下がった。結果判定数は前回から 428人増えて 12,286人となった。なお、2022年度から30歳時節目検査の対象となる1992〜3年度生まれからの受診者数は、一次検査では増えておらず、二次検査では1人増えたのみである。B判定は 30人増え、二次検査対象者は 677人となったが、この30人中26人が1998年度生まれで、今回の二次検査結果には含まれていないため、二次検査の対象者数は651人となっている。

 新たに4人(受診率 85.1%)が二次検査を受診し、計 554人の受診者中 546人で結果が確定(確定率 98.6%)している。今回は新たに細胞診を受診した人がいないため、細胞診受診者数は 49人と変わらず、新たに悪性ないし悪性疑いと診断された人もいなかった。

 まとめると、25歳時節目検査における悪性ないし悪性疑い例は23人のままで、前回検査は、A1が1人、A2結節が1人、A2のう胞が3人、Bが4人、未受診が14人となる。

 新たに1人で手術が施行され甲状腺乳頭がんと確定診断された。25歳時節目検査の手術症例は18人となり、うち17人は甲状腺乳頭がん、1人は濾胞がんである。

30歳時の節目検査の結果

 2022年度からは、1992年生まれの22,625人を対象として、二度目の節目検査となる30歳時の節目検査が開始されており、今回は1993年度生まれの21,864人を追加した2024年3月31日時点での結果が報告された。

 一次検査の受診者は650人増えて2,221人(うち県外受診者609人)となったが、分母が増えたために、見かけ上の受診率は 1.7%減り 5.0%となった。新たに62人で結果が判定しており、うち 9人がB判定とされ、二次検査の対象者は 143人となった。この9人中4人が1993年度生まれで、今回の二次検査結果から除外されているため、二次検査の対象者は139人となっている。

 新たに11人が二次検査を受診し、二次検査受診者は 118人となり、受診率は 5.0%増えて 84.9%となった。このうち新たに 15人で結果が確定し、結果確定数は 111人となった。穿刺吸引細胞診の受診者は 3人増えて16人となり、この3人中 1人の女性が新たに悪性ないし悪性疑いと診断された。この女性の事故当時年歳は18歳、前回検査の結果はA2のう胞である。

 まとめると、30歳時の節目検査の悪性ないし悪性疑いは6人となり、すべて事故当時18歳の女性である。前回検査の結果は、A2のう胞が2人、Bが1人、未受診が3人である。

 新たに1人で手術が施行され、30歳時の節目検査の手術症例数は4人となり、4人すべてで甲状腺乳頭がんの診断が確定している。

 

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1〜6巡目と25歳時および30歳時節目検査の結果のまとめ

同情報は、「参考資料 3 甲状腺検査結果の状況」の 9ページ目にもまとめられている。

先行検査(1巡目)(結果確定版の2016年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 116人(前回から変化なし)
手術症例      102人(良性結節 1人、甲状腺がん 101人:乳頭がん 100人、低分化がん1人)
未手術症例      14人


本格検査(2巡目)(結果確定版の2020年度更新版はこちら、手術症例更新版はこちら
悪性ないし悪性疑い 71(前回から変化なし)
手術症例      56人
(前回から 1人増)甲状腺がん 56人:乳頭がん 55人、その他の甲状腺がん**1人)                                   未手術症例     15人 


本格検査(3巡目)(結果確定版の2020年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 31(前回から変化なし)
手術症例      29人(前回から変化なし)(甲状腺がん 29人:乳頭がん 29人)
未手術症例       2人


本格検査(4巡目)(結果確定版はこちら
悪性ないし悪性疑い 39(前回から 変化なし)
手術症例      34人(前回から 変化なし)(甲状腺がん 34人:乳頭がん 34人)
未手術症例     5人

本格検査(5巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 46(前回から 1人増)
手術症例      42人(前回から 6人増)(甲状腺がん 42人:乳頭がん 41人、その他の甲状腺がん1人)
未手術症例       4人

本格検査(6巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 6人(初出)
手術症例      0
未手術症例     6人

25歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 23前回から 変化なし)
手術症例      18
人(前回から 1人増)甲状腺がん 18  人:乳頭がん 17人、濾胞がん 1人)

未手術症例       5人

30歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 6人前回から 1人増

手術症例      4人前回から 1人増)甲状腺がん 4人:乳頭がん 4人)

未手術症例     2人

合計
悪性ないし悪性疑い 338人(良性結節を除くと 337人
手術症例      285人(良性結節 1人と甲状腺がん 284人:乳頭がん 280 
人、低分化がん 1人、濾胞がん 1人、その他の甲状腺がん**2人)

未手術症例***    53人(変化なし)

注**「その他の甲状腺がん」とは、2015年 11月に出版された甲状腺癌取り扱い規約第 7 版    内で、「その他の甲状腺がん」と分類されている甲状腺がんのひとつであり、福島県立医科大学の大津留氏の検討委員会中の発言によると、低分化がんでも未分化がんでもなく、分化がんではあり、放射線の影響が考えられるタイプの甲状腺がんではない、とのこと。
注*** 未手術症例の中には、福島県立医科大学付属病院以外での、いわゆる「他施設手術症例」が含まれている可能性があるため、実際の未手術症例数は不明である。

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前回検査の結果

2巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 71人の 1巡目での判定結果
A1判定:33人(エコー検査で何も見つからなかった)
A2判定:32人(結節 7人、のう胞 25人)
B判定: 5人(すべて結節、とのこと。先行検査では最低 2人が細胞診をしている)
先行検査未受診:1人


3巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 31人の 2巡目での判定結果 
A1判定:7人
A2判定:14人(結節 4人、のう胞 10人)
B判定:7人
2巡目未受診:3人


4巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 39人の 3巡目での判定結果  
A1判定:6人
A2判定:20人(結節 6人、のう胞 13人、結節&のう胞 1人)
B判定:9人
3巡目未受診:4人

5巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 46人の 4巡目での判定結果  
A1判定:11人
A2判定:23人(結節1人、のう胞 20人、結節&のう胞 2人)
B判定:6人
4巡目未受診:6人

6巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 6人の 5巡目での判定結果  
A1判定:NA
A2判定:NA
B判定:NA
5巡目未受診:NA

25歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 23人の前回検査での判定結果  

A1判定:1人
A2判定:4人(結節 1人、のう胞 3人)
B判定:4人
未受診:14人

30歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 6人の前回検査での判定結果  

A1判定:0人
A2判定:2人(結節 0人、のう胞 2人)
B判定:1人
未受診:3人





メモ:2024年5月10日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理

 

*末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。


2024年5月10日に第51回「県民健康調査」検討委員会(以下、検討委員会)が、 会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。

 今回公表されたのは、5巡目と6巡目の 3ヶ月分のデータで、2023年12月末時点のものである。このブログでは、議事録などの公式情報のみでは察することが困難な「その時のリアルな印象」なども含め、備忘録的に記録している。今回は報告されたデータや数字の動きが小さかったこともあり、簡略化した記録に留めることにする。今回の記事では、新たに公表されたデータをまとめた上で、更新情報のない1〜4巡目のデータも記載している。

 なお、記者会見を含まない会議自体の公式動画へのリンクは、配布資料ページの「動画配信」セクションに掲載されている。この公式動画は、2〜3ヶ月後に議事録が公表されると削除され、同セクションは「議事録について」に置き換えられる。なお、会議および記者会見は、Ourplanet-TVのアーカイブ動画で視聴できる。


甲状腺検査の結果について

 今回報告されたのは5巡目6巡目の 2023年1231日時点のデータで、前回の第 50回検討委員会2024年22日開催)で公表されたものに3ヶ月分が追加されたことになる

 6巡目の二次検査結果は今回も未公表で、新たに悪性ないし悪性疑いと診断されたのは 5巡目で 2人 、新たに手術で甲状腺がんと確定したのは 5巡目で 2人と、数字の動きは小さい。これで、これまでの悪性ないし悪性疑いは 330人(うち良性結節 1人)、手術で甲状腺がんと確定したのは 276人となった。

 各検査回の一次・二次検査の結果概要、悪性ないし悪性疑いの人数、平均年齢と平均腫瘍径、および各年度ごとの手術症例の人数は参考資料 1 甲状腺検査結果の状況」にまとめられている。 

 以下の表でも示されているが、公式データに含まれていない集計外症例も加えると、現時点での悪性ないし悪性疑いは408人(うち良性1人)、手術で甲状腺がんと確定したのは338人となる。

**********

現時点での結果

 これまでに発表された集計外症例数を含む、現時点での結果をまとめた。


 註:がん登録データの43人は、2018年までの地域・全国がん登録データとの突合で見つかった人数第19回評価部会 資料2で、第16回評価部会で公表されてこの記事に収録された24人資料に、第18回評価部会で判明した3人資料と第19回評価部会で2018年データから追加された16人資料が加わっている。集計外症例 35人(うち甲状腺がん 19人)は、甲状腺外科医の鈴木眞一氏が 2019年から国内外の学会などで報告し、「福島県立医科大学における手術症例の報告」として公表されている。データが突合されていないので実証は不可能ながら、これまで公式に集計外症例と公表されている11人(福島医大の横谷進氏らによる英語論文で報告されており、すべて甲状腺乳頭がん)も、この19人に含まれていると推定される。 

5巡目検査の結果

  5巡目検査は 2020年度から開始され、COVID-19パンデミックによる遅延のため、通常の 2年間ではなく2022年度までの 3年間で実施されて来たが、数字の動きからほぼ終了に近いと思われる。参考として、2019年度までの実施予定だった 4巡目結果の確定版は、2022年6月末時点での集計データとして 2022年度終了間際の2023年3月20日に公表された。

 2023年12月31日時点での一次検査受診者は9人増えて 113,950人(うち 7,968人が県外受診)で、うち5人が県外受診者である。結果判定数 113,946人、結果判定率 100%なので、一次検査は実質終了している。受診率は0.1%増えて 45.1%になったが、4巡目の 7割ほどにとどまっている。年齢階級別受診率は、8〜11歳で74.0%、12〜17歳で 57.8%、18歳以上で11.3%と、18歳以上で0.1%増えており、全体の受診率の変動がこの年齢層によるものであることがわかる。

 二次査対象者は 1,346人のままだが、うち新たに32人が二次検査を受診し、3人が細胞診を受診した結果、2人が新たに悪性ないし悪性疑いと診断され、5巡目での悪性ないし悪性疑いは 45人となった。この 2人はどちらも2020年度対象市町村の女性(事故当時年齢 0歳と6歳)で、1人が浜通り、1人が中通りの住民だった、4巡目での判定は、1人が A1、1人が A2結節&のう胞だった。

 まとめると、5巡目の悪性ないし悪性疑いは 45人(4巡目より6人増)となり、4巡目での結果は、A判定が33人(A1が 11人、A2のう胞が 20人、A2結節&のう胞が 2人)、B判定が 6人、未受診が 6人だった。

 2020年度対象市町村から1人、2021年度対象市町村から1人が新たに手術を受け、5巡目では36人が甲状腺がんと確定し、36人すべてが甲状腺乳頭がんだった。

6巡目検査の結果

 2023年度から始まった6巡目検査では、節目検査に移行する1998〜9年度生まれが外されたことで、 対象者は5巡目から 41053人少ない 211,885人となっている。2023年12月31日時点での受診者は 34,435人とほぼ倍となり、受診率も7.7%増えて 16.3%となった。このうち 81.1%の 27,927人で結果が判定されており、新たに214人がB判定を受け、結果判定数の 1.4%となる382人がB判定となった。二次検査は、進捗していないため結果は未公表である。

 年齢階級別受診率は、11歳が 13.0%増えて39.0%、12〜17歳が 12.9%増えて27.3%、18〜24歳が 2.1%増えて3.7%だった。 

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1〜6巡目と25歳時および30歳時節目検査の結果のまとめ

同情報は、「参考資料 1 甲状腺検査結果の状況」の 9ページ目にもまとめられている。

先行検査(1巡目)(結果確定版の2016年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 116人(前回から変化なし)
手術症例      102人(良性結節 1人、甲状腺がん 101人:乳頭がん 100人、低分化がん1人)
未手術症例      14人


本格検査(2巡目)(結果確定版の2020年度更新版はこちら、手術症例更新版はこちら
悪性ないし悪性疑い 71(前回から変化なし)
手術症例      56人
(前回から 1人増)甲状腺がん 56人:乳頭がん 55人、その他の甲状腺がん**1人)                                   未手術症例     15人 


本格検査(3巡目)(結果確定版の2020年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 31(前回から変化なし)
手術症例      29人(前回から変化なし)(甲状腺がん 29人:乳頭がん 29人)
未手術症例       2人


本格検査(4巡目)(結果確定版はこちら
悪性ないし悪性疑い 39(前回から 変化なし)
手術症例      34人(前回から 変化なし)(甲状腺がん 34人:乳頭がん 34人)
未手術症例     5人

本格検査(5巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 45(前回から 2人増)
手術症例      36人(前回から 2人増)(甲状腺がん 36人:乳頭がん 36人)
未手術症例       9人

本格検査(6巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 0
手術症例      0
未手術症例     0人

25歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 23前回から 変化なし)
手術症例      17人(
前回から 変化なし)甲状腺がん 17人:乳頭がん 16人、濾胞がん 1人)

未手術症例       6人

30歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 5人前回から 変化なし)
手術症例      3人
前回から 変化なし)甲状腺がん 3人:乳頭がん 3人)

未手術症例     2人

合計
悪性ないし悪性疑い 330人(良性結節を除くと 329人
手術症例      277人(良性結節 1人と甲状腺がん 276人:乳頭がん 273 
人、低分化がん 1人、濾胞がん 1人、その他の甲状腺がん**1人)

未手術症例***    53人(変化なし)

注**「その他の甲状腺がん」とは、2015年 11月に出版された甲状腺癌取り扱い規約第 7 版    内で、「その他の甲状腺がん」と分類されている甲状腺がんのひとつであり、福島県立医科大学の大津留氏の検討委員会中の発言によると、低分化がんでも未分化がんでもなく、分化がんではあり、放射線の影響が考えられるタイプの甲状腺がんではない、とのこと。
注*** 未手術症例の中には、福島県立医科大学付属病院以外での、いわゆる「他施設手術症例」が含まれている可能性があるため、実際の未手術症例数は不明である。

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前回検査の結果

2巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 71人の 1巡目での判定結果
A1判定:33人(エコー検査で何も見つからなかった)
A2判定:32人(結節 7人、のう胞 25人)
B判定: 5人(すべて結節、とのこと。先行検査では最低 2人が細胞診をしている)
先行検査未受診:1人


3巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 31人の 2巡目での判定結果 
A1判定:7人
A2判定:14人(結節 4人、のう胞 10人)
B判定:7人
2巡目未受診:3人


4巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 39人の 3巡目での判定結果  
A1判定:6人
A2判定:20人(結節 6人、のう胞 13人、結節&のう胞 1人)
B判定:9人
3巡目未受診:4人

5巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 45人の 4巡目での判定結果  
A1判定:11人
A2判定:22人(のう胞 20人、結節&のう胞 2人)
B判定:6人
4巡目未受診:6人

25歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 23人の前回検査での判定結果  

A1判定:1人
A2判定:4人(結節 1人、のう胞 3人)
B判定:4人
未受診:14人

30歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 5人の前回検査での判定結果  (今回、初公表)

A1判定:0人
A2判定:1人(結節 0人、のう胞 1人)
B判定:1人
未受診:3人




メモ:2024年2月2日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理、およびアンケート調査について


 *末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。

 2024年5月10日に第50回「県民健康調査」検討委員会(以下、検討委員会)が、 会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。

 今回公表されたのは、5巡目と6巡目の 3ヶ月分のデータおよび、25歳時と30歳時節目検査の6ヶ月分のデータである。また今回、甲状腺検査に関するアンケート調査の結果も報告された。事故後 13年が経過し、甲状腺検査関連の情報も膨大かつ複雑となっている。このブログでは、議事録などの公式情報のみでは察することが困難な「その時のリアルな印象」なども含め、備忘録的に記録している。今回の記事では、新たに公表されたデータをまとめた上で、更新情報のない1〜4巡目のデータも記載している。

 なお、記者会見を含まない会議自体の公式動画へのリンクは、配布資料ページの「動画配信」セクションに掲載されている。この公式動画は、2〜3ヶ月後に議事録が公表されると削除され、同セクションは「議事録について」に置き換えられる。なお、会議および記者会見は、Ourplanet-TVのアーカイブ動画で視聴できる。

甲状腺検査のアンケート調査について

 このアンケート調査は、対象者と保護者の甲状腺検査のメリット・デメリットの認知度および甲状腺検査についての認識を確認するために 2023年 8月に実施されたものである。背景状況を説明しておくと、もともと甲状腺検査は、原発事故後の甲状腺の状態を調べるために始まったものである。それゆえに同意書に伴うお知らせ文(こちら)はごく簡素なものだったが、多くの甲状腺がんが見つかるという想定外の展開となった。被ばくの影響が時期尚早に否定される一方、多数の甲状腺がんが発見された説明として過剰診断論が言及されるようになり、一部の検討委員や部会員(特に2017〜9年の任期)の間で強く支持されている。ちなみに福島医大としては、被ばくの影響は考えにくいが、診断ガイドラインを設定した上で手術適応例のみ手術しているので過剰診断でも過剰治療でもなく、潜在がんが年齢が上がるとともに検出されているというのが公式認識のようである。

最初のお知らせ文
 これと同時に、同意書にともなうお知らせ文では検査のメリット・デメリットが十分に説明されておらず、インフォームド・コンセントの体をなしていないとの指摘も出た。このため、県民にメリット・デメリットを周知すべく、お知らせ文が改訂された。そして、2020年度から 3年間実施された5巡目でお知らせ文改訂版が行き渡ったこともあり、メリット・デメリットがどう認識されているか調べてほしい、との評価部会の要望に応える形でアンケート調査が実施された。調査の際には、同意書とお知らせ文とともに郵送される冊子「検査のメリット・デメリット」も配布された。

お知らせ文改訂版(実際に対象者に郵送されるもの)

 アンケート調査の報告はこちらでダウンロードできる。回答率が 22.8%と低いためデータの有効性を疑う意見(論文などに使えるデータではないなど)も出ている。結果を大雑把にまとめると、対象者と保護者の 35〜58%がメリット・デメリットを認識しており、44〜70%が今後も受診するつもり、あるいは保護者が対象者に受診して欲しいと思っていることが示された。50〜54%がメリットが分かりやすいとする一方、やや低い割合の45〜48%が、デメリットが分かりやすいと答えた。メリット・デメリットが分かりにくい理由として、「書いてある単語や文章が難しい」「必要な情報が足りない」「文章が長い・量が多い」などが挙げられた。

 振り返ると、2017~9年の任期の評価部会では、過剰診断論者が学校検査の廃止を推しつつ、同時期に公表されたSHAMISEN勧告やIARC国際専門家グループ「TM-NUC」の提言の中身をメリット・デメリットに盛り込むべきと主張特に甲状腺の集団スクリーニングを不必要とみなし、デメリットの周知を強調)していた。その主張と、過剰診断でなく早期発見・早期治療だとする臨床医らとの意見の対立が平行線のまま、お知らせ文改訂案に対する意見や批判が飛び交い、2巡目のまとめについての議論に費やされるべき時間にも食い込んだ。(これらの経緯については、岩波『科学』電子版 2019年2月号と 2019年7月号で言及している。)この時の、”できるだけの事実を詰め込もうとする姿勢”から考えると、県民から「書いてある単語や文章が難しい」「文章が長い・量が多い」という意見が出るのも不思議ではない。

甲状腺検査の結果について

 今回報告されたのは5巡目6巡目25歳時節目検査、および30歳時節目検査の、2023年930日時点のデータである。5巡目と6巡目は前回の第 49回検討委員会2023年1124日開催)で公表されたものから3ヶ月分のデータで、6ヶ月ごとに公表される節目検査は、第48回検討委員会2023年720日開催)以降の 6ヶ月分のデータとなる

 結論から言うと、新たに悪性ないし悪性疑いと診断されたのは7人(5巡目で 4人、25歳時節目検査で 1人、30歳時節目検査で 2人)、新たに手術で甲状腺がんと確定したのは 12人(5巡目で 7人、25歳時節目検査で 3人、30歳時節目検査で 2人)である。これで、これまでの悪性ないし悪性疑いは 328人(うち良性結節 1人)、手術で甲状腺がんと確定したのは 274人となった。

 各検査回の一次・二次検査の結果概要、悪性ないし悪性疑いの人数、平均年齢と平均腫瘍径、および各年度ごとの手術症例の人数は参考資料 1 甲状腺検査結果の状況」にまとめられている。 

 全体的には、前回の公表データ(第 49回検討委員会で公表された参考資料 6 甲状腺検査結果の状況を参照)と比べると、悪性ないし悪性疑い例は 7人増えて 328人(良性 1人含む)手術で甲状腺がんと確定された症例は 12人増えて 274人となっている。

 

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現時点での結果

 これまでに発表された集計外症例数を含む、現時点での結果をまとめた。



 註:がん登録データの43人は、2018年までの地域・全国がん登録データとの突合で見つかった人数第19回評価部会 資料2で、第16回評価部会で公表されてこの記事に収録された24人資料に、第18回評価部会で判明した3人資料と第19回評価部会で2018年データから追加された16人資料が加わっている。集計外症例 35人(うち甲状腺がん 19人)は、甲状腺外科医の鈴木眞一氏が 2019年から国内外の学会などで報告し、「福島県立医科大学における手術症例の報告」として公表されている。データが突合されていないので実証は不可能ながら、これまで公式に集計外症例と公表されている11人(福島医大の横谷進氏らによる英語論文で報告されており、すべて甲状腺乳頭がん)も、この19人に含まれていると推定される。 

5巡目検査の結果

  5巡目検査は 2020年度から開始され、COVID-19パンデミックによる遅延のため、通常の 2年間ではなく2022年度までの 3年間で実施されているが、数字の動きからほぼ終了に近いと思われる。参考として、2019年度までの実施予定だった 4巡目結果の確定版は、2022年6月末時点での集計データとして、2022年度終了間際の2023年3月20日に公表された。

 2023年9月30日時点での一次検査受診者は 113,941人(うち 7,963人が県外受診)と、前回から 4人しか増えておらず、うち 3人が県外受診者である。結果判定数 113,941人、結果判定率 100%なので、一次検査は実質終了している。受診率は変わらず 45.0%で、4巡目の 7割ほどになる。年齢階級別受診率にも変動はなく、8〜11歳で74.0%、12〜17歳で 57.8%、18歳以上で11.2%である。

 二次査対象者は変わらず 1,346人で、うち新たに75人が二次検査を受診し、7人が細胞診を受診した結果、4人が新たに悪性ないし悪性疑いと診断され、5巡目での悪性ないし悪性疑いは 43人となった。この 4人のうち 1人は男性(事故当時年齢1歳)、3人が女性(事故当時年齢3歳、4歳と7歳)で、女性1人が 2020年度対象市町村、残りが 2021年度対象市町村の住民だった。4人の4巡目での判定は、1人が A1、3人が A2のう胞だった。ちなみに、悪性ないし悪性疑い数が 43人と、4巡目の 39人より 4人多くなった理由としては、対象者の年齢が上がるにつれ甲状腺がんが見つかることが多くなるため、と説明された。

 地域別の二次検査実施状況および結果によると、2人が中通り、2人が浜通りの住民だった。悪性ないし悪性疑い43人のうち、6人が避難区域等13市町村、26人が中通り、8人が浜通り、3人が会津地方の住民で、一次検査受診者に対する割合はそれぞれ 0.04%、0.04%、 0.04%、0.02%だった。

 まとめると、5巡目の悪性ないし悪性疑いは 43人(4巡目より4人増)となり、4巡目での結果は、A判定が31人(A1が 10人、A2のう胞が 20人、A2結節&のう胞が 1人)、B判定が 6人、未受診が 6人だった。

 2020年度対象市町村から4人、2021年度対象市町村から3人が新たに手術を受け、5巡目では34人が甲状腺がんと確定し、34人すべてが甲状腺乳頭がんだった。

6巡目検査の結果

 2023年度から始まった6巡目検査では、節目検査に移行する1998〜9年度生まれが外されたことで、 対象者は5巡目から 41063人少ない 211,875人となっている。2023年9月30日時点での受診者は 18,304人で受診率は 8.6%、うち 54.5%の 9,978人で結果が判定されている。その 1.2%となる118人がB判定とされているが、二次検査は、進捗していないため結果は未公表である。

 年齢階級別受診率は、11歳が 26.0%、12〜17歳が 14.4%、18〜24歳が 1.6%だった。

25歳時の節目検査の結果

 2017年度から開始されている25歳時の節目検査の結果は、通常の甲状腺検査とは別に、6ヶ月ごとに公表されている。今回の報告データは2023年9月30日時点のもので1992〜7年度生まれの対象者におけるものである。受診は対象年度にとどまらず、次回の30歳時節目検査の前年まで可能で、追加の受診データも随時報告されていくことになっている。)

 今回の対象者は前回より1人減った129,006人で、86人が新たに一次検査を受診し、受診者数は 11,867人となった。受診率は前回の9.1%から9.2%に上がった。新受診者の半数以上である49人が県外受診者(4,311人)である。結果判定数は前回から 184人増えて 11,858人となり、結果判定率は 0.8%増えて 99.9%となった。なお、2022年度から30歳時節目検査の対象となる1992年度生まれからの受診者数は、一次検査でも二次検査でも増えていない。B判定は 12人増え、二次検査対象者は 647人となった。

 新たに22人(受診率 84.2%)が二次検査を受診し、計 545人の受診者中 535人で結果が確定(確定率 98.2%)している。細胞診受診者は 6人増えて 49人となり、 前回検査未受診の女性1(事故当時年齢14歳)が新たに悪性ないし悪性疑いと診断された。6人の細胞診受診者のうち1人が1992年度生まれ、4人が1996年度生まれ、1人が1997年度生まれだった。

 まとめると、25歳時節目検査における悪性ないし悪性疑い例は23人となり、前回検査は、A1が1人、A2結節が1人、A2のう胞が3人、Bが4人、未受診が14人となる。

 新たに3人で手術が施行され甲状腺乳頭がんと確定診断された。25歳時節目検査の手術症例は17人となり、うち16人は甲状腺乳頭がん、1人は濾胞がんである。

30歳時の節目検査の結果

 2022年度からは、1992年生まれの22,625人を対象として、二度目の節目検査となる30歳時の節目検査が開始されており、今回、2023年9月30日時点での結果が報告された。一次検査の受診者は47人増えて1,571人となり、受診率は 0.2%増え、6.7%となった。県外受診者は 21人増えて583人となり、受診者47人の約半数が県外で受診していることが分かる。新たに88人で結果が判定しており、結果判定率は 2.7%増えて 99.4%となった。うち 8人がB判定とされ、二次検査の対象者は 134人となった。

 新たに32人が二次検査を受診し、二次検査受診者は 107人となり、受診率は 20.4%増えて 79.9%となった。このうち新たに 38人で結果が確定し、結果確定数は 96人、結果確定率は 12.4%増えて 89.7%となった。穿刺吸引細胞診の受診者は 8人増えて13人となり、この8人中 2人(女性)が新たに悪性ないし悪性疑いと診断された。30歳時の節目検査の悪性ないし悪性疑いは5人となり、すべて女性である。今回は、平均年齢と平均腫瘍径、および前回検査の結果が初公開された。

 前回検査の結果は、A2のう胞が1人、Bが1人、未受診が3人である。

 新たに1人で手術が施行され、30歳時の節目検査の手術症例数は3人となり、3人すべてで甲状腺乳頭がんの診断が確定している。

 

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1〜6巡目と25歳時および30歳時節目検査の結果のまとめ

同情報は、「参考資料 6 甲状腺検査結果の状況」の 9ページ目にもまとめられている。

先行検査(1巡目)(結果確定版の2016年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 116人(前回から変化なし)
手術症例      102人(良性結節 1人、甲状腺がん 101人:乳頭がん 100人、低分化がん1人)
未手術症例      14人


本格検査(2巡目)(結果確定版の2020年度更新版はこちら、手術症例更新版はこちら
悪性ないし悪性疑い 71(前回から変化なし)
手術症例      56人
(前回から 1人増)甲状腺がん 56人:乳頭がん 55人、その他の甲状腺がん**1人)                                   未手術症例     15人 


本格検査(3巡目)(結果確定版の2020年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 31(前回から変化なし)
手術症例      29人(前回から変化なし)(甲状腺がん 29人:乳頭がん 29人)
未手術症例       2人


本格検査(4巡目)(結果確定版はこちら
悪性ないし悪性疑い 39(前回から 変化なし)
手術症例      34人(前回から 変化なし)(甲状腺がん 34人:乳頭がん 34人)
未手術症例     5人

本格検査(5巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 43(前回から 4人増)
手術症例      34人(前回から 7人増)(甲状腺がん 34人:乳頭がん 34人)
未手術症例       9人

本格検査(6巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 0
手術症例      0
未手術症例     0人

25歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 23前回から 1人増)
手術症例      17人(
前回から 3人増)甲状腺がん 17人:乳頭がん 16人、濾胞がん 1人)

未手術症例       6人

30歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 5人前回から 2人増)
手術症例      3人
前回から 1人増)甲状腺がん 3人:乳頭がん 3人)

未手術症例     2人

合計
悪性ないし悪性疑い 328人(良性結節を除くと 327人
手術症例      275人(良性結節 1人と甲状腺がん 274人:乳頭がん 271 
人、低分化がん 1人、濾胞がん 1人、その他の甲状腺がん**1人)

未手術症例***    53人(5人減)

注**「その他の甲状腺がん」とは、2015年 11月に出版された甲状腺癌取り扱い規約第 7 版    内で、「その他の甲状腺がん」と分類されている甲状腺がんのひとつであり、福島県立医科大学の大津留氏の検討委員会中の発言によると、低分化がんでも未分化がんでもなく、分化がんではあり、放射線の影響が考えられるタイプの甲状腺がんではない、とのこと。
注*** 未手術症例の中には、福島県立医科大学付属病院以外での、いわゆる「他施設手術症例」が含まれている可能性があるため、実際の未手術症例数は不明である。

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前回検査の結果

2巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 71人の 1巡目での判定結果
A1判定:33人(エコー検査で何も見つからなかった)
A2判定:32人(結節 7人、のう胞 25人)
B判定: 5人(すべて結節、とのこと。先行検査では最低 2人が細胞診をしている)
先行検査未受診:1人


3巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 31人の 2巡目での判定結果 
A1判定:7人
A2判定:14人(結節 4人、のう胞 10人)
B判定:7人
2巡目未受診:3人


4巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 39人の 3巡目での判定結果  
A1判定:6人
A2判定:20人(結節 6人、のう胞 13人、結節&のう胞 1人)
B判定:9人
3巡目未受診:4人

5巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 43人の 4巡目での判定結果  
A1判定:10人
A2判定:21人(のう胞 20人、結節&のう胞 1人)
B判定:6人
4巡目未受診:6人

25歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 23人の前回検査での判定結果  

A1判定:1人
A2判定:4人(結節 1人、のう胞 3人)
B判定:4人
未受診:14人

30歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 5人の前回検査での判定結果  (今回、初公表)

A1判定:0人
A2判定:1人(結節 0人、のう胞 1人)
B判定:1人
未受診:3人

メモ:2023年11月24日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理、および1〜4巡目の評価部会まとめについて


 *末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。

 2023年11月24日に第49回「県民健康調査」検討委員会(以下、検討委員会)が、 新たに任命された第7期(2023年8月1日〜2025年7月31日)の委員構成で開催された。今回も会場とオンラインのハイブリッド形式で、第6期の委員の任期終了直前の委員会だった前回から4ヶ月ぶりの開催となった。

 今回公表されたのは、5巡目の3ヶ月分のデータに加え、2023年度から始まった6巡目の一次検査のデータである。また、甲状腺検査評価部会(以下、評価部会)による「甲状腺検査先行検査から本格検査(検査4回目)までの結果に対する部会まとめ」(以下、「1〜4巡目の部会まとめ」)と、第5期の部会員名簿も公表された。第3・4期と同じ顔ぶれだった部会員に入れ替えがあったが、特筆すべきは、大阪大学の祖父江友孝氏が部会員から外されたことである。祖父江氏は、2巡目の部会まとめ作成時には、任期最後の第20回評価部会で公表された部会まとめ案の記述の一部に不賛同を表明し、「異なる意見のある委員がいたと記述して欲しい」と強調していたが、今回公表された部会まとめの一部は、祖父江氏の意見を反映して大幅に加筆されていた。(第20回評価部会での議論の詳細については前記事を参照のこと。)

 このブログでは、事故後12年が経過して膨大かつ複雑となった甲状腺検査関連の情報を、議事録などの公式情報のみでは察することが困難な「その時」のリアルな印象を備忘録的にまとめている。今回の記事では、今期の検討委員・部会員構成を紹介し、「1〜4巡目の部会まとめ」の加筆・変更箇所に言及後、新たに公表されたデータとこれまでのデータをまとめる。

 なお、記者会見を含まない会議自体の公式動画へのリンクは、配布資料ページの「動画配信」セクションに掲載されている。この公式動画は、2〜3ヶ月後に議事録が公表されると削除され、同セクションは「議事録について」に置き換えられる。なお、会議および記者会見は、Ourplanet-TVのアーカイブ動画で視聴できる。

検討委員および評価部会員名簿

 2023年8月1日から2025年7月31日の二年間の任期に選任された第7期検討委員第5期評価部会員の名簿を貼っておく。検討委員は5人、評価部会員は3人が入れ替えとなった。

「県民健康調査」検討委員会 委員名簿

 新たに検討委員に選任されたのは、今井常夫氏、熊谷敦史氏、菅原明氏、杉浦弘一氏、前川貴伸氏で、それぞれの所属と推薦団体については委員名簿に記されている。注目すべき交代が2例あるが、1例は第3〜4期の評価部会員を務めた今井氏で、今回、第2期の評価部会員から前期の検討委員に移動していた吉田明氏の後任となる。もう1例は、2017年10月の第28回検討委員会から第4期の検討委員に選任され、3期にわたって委員を務めてきた福島大学の富田哲氏で、今期は福島大学からの定年退職に伴い委員も退任となり、同じく福島大学の杉浦氏が後任となった。吉田氏は甲状腺外科医の立場から臨床的視点を持って過剰診断論に反論し、富田氏は医学は門外漢ながらも法律家として法的・倫理的側面から県民への利益を最優先に考慮するなど、いずれも貴重な意見を提供した。この2人と同じ期間、委員・部会員を任命されてきた高村昇氏や室月淳氏が再選任され続ける一方、これまでの甲状腺検査をめぐる問題や議論に精通しつつ患者や県民の利益を護ろうとする、吉田氏や富田氏のような人たちが外されて行くのは遺憾としか言えない。

 なお、第7期の検討委員会で座長に選出されたのは、双葉郡医師会副会長の重富秀一氏だった。どうせまた持ち越しで高村氏が座長になるのだろうと予想していたので、その高村氏が「座長には福島の人が良いと思う」と発言した時は驚いた。重富座長のもと、どのように流れが変わって行くのか未知であるが、前々座長の星北斗氏のように県民よりも省庁に寄りそうようなことはないだろうと期待される。

「県民健康調査」検討委員会「甲状腺検査評価部会」部会員名簿

 評価部会員として新たに選任されたのは、岡本高宏氏、筒井英光氏、山本精一郎氏の3人である。岡本氏は、検討委員に選任された今井氏の後任で、日本内分泌外科学会の推薦である。筒井氏は日本甲状腺学会の推薦で村上司氏の後任、山本氏は日本疫学会の推薦で祖父江氏の後任となる。

 祖父江氏の交代については、「意外」と「やっぱり」が入り混じった印象である。背景状況を少し説明しておく。初期の評価部会は検討委員との兼任であったが、2017年11月の第8回評価部会をもって、独立した部会員構成での最初の任期(ただし、大阪大学の髙野徹氏のみ異例の検討委員との兼任)となる第2期が発足した。祖父江氏は、日本疫学会の推薦で第2期から第4期まで部会員を務めた。2012年に大阪大学に教授として赴任するまでの18年間在籍していた国立がん研究センターではがん情報の収集と統計に携わり情報元リンク、2021年から同センターのがん対策研究所の副所長にも任命されている。(余談だが、IARC国際専門家グループ「TM-NUC」の日本人メンバーだったKayo Togawa氏は、2021年からがん対策研究所に所属しており、現在は、第5期も引き続き部会員に選出された片野田耕太氏が部長であるデータサイエンス研究部の室長である。)(これも余談だが、異例の兼任を務めた髙野氏は、過剰診断論を強く主張し、任期終了後に若年型甲状腺癌研究会を立ち上げており、祖父江氏もコアメンバーに名を連ねている。)

 祖父江氏は、第2期での2巡目結果の解析手法に疑問を呈する一方この記事を参照)、当時並行して行われていた甲状腺検査の同意書の改訂では、利益・不利益の記述を特に重要視し、「TM-NUC報告書1で過剰診断リスクのため不利益が利益を上回ると専門家が判断していた」と強く主張していた。(「TM-NUC」については、この記事を参照のこと。)それが、今回の部会まとめ案の結論については、「線量と関連がないことをきちんと示すことができたということではなく、大きな影響を持つ甲状腺検査の受診歴を正しく制御することができていないので、線量との関連について結論を記述することは難しいと書くべき」と不賛同の意見を譲らなかった。

「1〜4巡目の部会まとめ」について

 今回、検討委員会に提示された「1〜4巡目の部会まとめ」は、第21回評価部会に提示された部会まとめ案に、その部会での議論に基づいていくつかの小さな加筆修正がされているが、「2 疫学的解析の結果について (2)個人の推計被ばく線量を用いた解析」のパラグラフ4と5(以下のスクリーンショットの最初と2つめのパラグラフ)には大幅に加筆されており、パラグラフ6および「3 まとめ(1)疫学的解析の結果まとめ」のパラグラフ2にも、「一部の部会員」から賛同を得られなかったと付け足されている。その「1〜4巡目の部会まとめ」の加筆箇所をハイライトしたものが以下である。パラグラフ5以外の加筆内容は、第21回評価部会における祖父江氏の主張とほぼ同じである。



 また、3(1)のパラグラフ3では、部会まとめ案で「解析手法において一定の確立を見た」とされている箇所が、「現時点で考えられる最良の解析ができた」と訂正されている。

 なお、この「1〜4巡目の部会まとめ」は、今回の検討委員会で最終承認を受けたわけではないと思われる。

甲状腺検査の結果について

 今回報告されたのは5巡目6巡目の、2023年630日時点のデータである。5巡目は前回の第48回検討委員会2023年720日開催)で公表されたものから3ヶ月分のデータで、今年4月から開始された6巡目のデータは初出で、一次検査の結果のみである。

 5巡目では二次検査で5人が新たに悪性ないし悪性疑いと判定され、1人が手術で甲状腺乳頭がんと確定した。

 各検査回の一次・二次検査の結果概要、悪性ないし悪性疑いの人数、平均年齢と平均腫瘍径、および各年度ごとの手術症例の人数は参考資料 1 甲状腺検査結果の状況」にまとめられている。 

 全体的には、前回の公表データ(第 48回検討委員会で公表された参考資料 3 甲状腺検査結果の状況を参照)と比べると、悪性ないし悪性疑い例は5人増えて321人(良性1人含む)手術で甲状腺がんと確定された症例は1人増えて262人となっている。

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現時点での結果

 これまでに発表された集計外症例数を含む、現時点での結果をまとめた。

 註:がん登録データの43人は、2018年までの地域・全国がん登録データとの突合で見つかった人数第19回評価部会 資料2で、第16回評価部会で公表されてこの記事に収録された24人資料に、第18回評価部会で判明した3人資料と第19回評価部会で2018年データから追加された16人資料が加わっている。集計外症例35人(うち甲状腺がん19人)は、甲状腺外科医の鈴木眞一氏が2019年から国内外の学会などで報告し、「福島県立医科大学における手術症例の報告」として公表されている。データが突合されていないので実証は不可能ながら、これまで公式に集計外症例と公表されている11人(福島医大の横谷進氏らによる英語論文で報告されており、すべて甲状腺乳頭がん)も、この19人に含まれていると推定される。 

5巡目検査の結果

 2020年度から開始されている 5巡目検査は、COVID-19パンデミックによる遅延のため、通常の 2年間ではなく2022年度までの3年間で実施される予定であったが、例外に漏れず、まだ終了していない。参考として、2019年度までの実施予定だった4巡目結果の確定版は、2022年6月末時点での集計データとして、2022年度終了間際の2023年3月20日に公表された。

 2023年6月30日時点での一次検査受診者は113,937人(うち 7,960人が県外受診)と、前回から85人しか増えておらず、その半数が県外受診者であるが、結果判定率が100%とされており一次検査はほぼ終了に近いと思われる。受診率は変わらず45.0%で、4巡目の7割ほどで落ち着きそうである。年齢階級別受診率にも変動はなく、8〜11歳で74.0%、12〜17歳で 57.8%、18歳以上で11.2%である。

 二次査対象者は 47人増えて 1,346人となり、うち新たに84人が二次検査を受診し、12人が細胞診を受診した結果、5人が新たに悪性ないし悪性疑いと診断され、5巡目での悪性ないし悪性疑いは39人となった。この 5人のうち2人は男性(事故当時年齢4歳と10歳)、3人が女性(事故当時年齢2歳、4歳と6歳)で、男性1人と女性1人が2020年度対象市町村、男性1人と女性2人が2021年度対象市町村の住民だった。5人の4巡目での判定は、1人がA1、3人がA2のう胞、1人が未受診だった。

 地域別の二次検査実施状況および結果によると、1人が避難区域等13市町村、3人が中通り、1人が浜通りの住民だった。悪性ないし悪性疑い39人のうち、6人が避難区域等13市町村、24人が中通り、6人が浜通り、3人が会津地方の住民で、一次検査受診者に対する割合はそれぞれ 0.04%、0.04%、 0.02%、0.03%だった。

 まとめると、5巡目の悪性ないし悪性疑いは39人(4巡目と同じ)となり、4巡目での結果は、A判定が27人(A1が9人、A2のう胞が17人、A2結節&のう胞が1人)、B判定が6人、未受診が6人だった。

 2020年度対象市町村から1人が新たに手術を受け、5巡目では27人が甲状腺がんと確定し、27人すべてが甲状腺乳頭がんだった。

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1〜5巡目と25歳時および30歳時節目検査の結果のまとめ

同情報は、「参考資料 1  甲状腺検査結果の状況」の9ページ目にもまとめられている。

先行検査(1巡目)(結果確定版の2016年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 116人(前回から変化なし)
手術症例      102人(良性結節 1人、甲状腺がん 101人:乳頭がん100人、低分化がん1人)
未手術症例      14人


本格検査(2巡目)(結果確定版の2020年度更新版はこちら、手術症例更新版はこちら
悪性ないし悪性疑い 71(前回から変化なし)
手術症例      56人
(前回から 1人増)甲状腺がん 56人:乳頭がん 55人、その他の甲状腺がん**1人)                                   未手術症例     15人 


本格検査(3巡目)(結果確定版の2020年度追補版はこちら
悪性ないし悪性疑い 31(前回から変化なし)
手術症例      29人(前回から変化なし)(甲状腺がん 29人:乳頭がん 29人)
未手術症例       2人


本格検査(4巡目)(結果確定版はこちら
悪性ないし悪性疑い 39(前回から 変化なし)
手術症例      34人(前回から 変化なし)(甲状腺がん 34人:乳頭がん 34人)
未手術症例     5人

本格検査(5巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 39(前回から 5人増)
手術症例      27人(前回から1人増)(甲状腺がん 27人:乳頭がん 27人)
未手術症例     12人

本格検査(6巡目)(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 0
手術症例      0
未手術症例     0人

25歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 22
手術症例      14人甲状腺がん 14人:乳頭がん 13人、濾胞がん 1人)
未手術症例     8人

30歳時の節目検査(実施状況はこちら
悪性ないし悪性疑い 3人
手術症例      1人甲状腺がん 1人:乳頭がん 1人)
未手術症例     2人


合計
悪性ないし悪性疑い 321人(良性結節を除くと320人
手術症例      263人(良性結節 1人と甲状腺がん 262人:乳頭がん 259 
人、低分化がん 1人、濾胞がん1人、その他の甲状腺がん**1人)

未手術症例***      58人(4人増)

注**「その他の甲状腺がん」とは、2015年 11月に出版された甲状腺癌取り扱い規約第 7 版    内で、「その他の甲状腺がん」と分類されている甲状腺がんのひとつであり、福島県立医科大学の大津留氏の検討委員会中の発言によると、低分化がんでも未分化がんでもなく、分化がんではあり、放射線の影響が考えられるタイプの甲状腺がんではない、とのこと。
注*** 未手術症例の中には、福島県立医科大学付属病院以外での、いわゆる「他施設手術症例」が含まれている可能性があるため、実際の未手術症例数は不明である。

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前回検査の結果

2巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 71人の 1巡目での判定結果
A1判定:33人(エコー検査で何も見つからなかった)
A2判定:32人(結節 7人、のう胞 25人)
B判定: 5人(すべて結節、とのこと。先行検査では最低 2人が細胞診をしている)
先行検査未受診:1人


3巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 31人の 2巡目での判定結果 
A1判定:7人
A2判定:14人(結節 4人、のう胞 10人)
B判定:7人
2巡目未受診:3人


4巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 39人の 3巡目での判定結果  
A1判定:6人
A2判定:20人(結節 6人、のう胞 13人、結節&のう胞 1人)
B判定:9人
3巡目未受診:4人

5巡目で悪性ないし悪性疑いと診断された 39人の 4巡目での判定結果  
A1判定:9人
A2判定:18人(のう胞 17人、結節&のう胞 1人)
B判定:6人
4巡目未受診:6人

25歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 22人の前回検査での判定結果  

A1判定:1人
A2判定:4人(結節 1人、のう胞 3人)
B判定:4人
未受診:13人

30歳時節目検査で悪性ないし悪性疑いと診断された 3人の前回検査での判定結果  (現時点で未公表)

A1判定:0人
A2判定:0人(結節 0人、のう胞 0人)
B判定:0人
未受診:0人

メモ:2024年8月2日に公表された甲状腺検査結果の数字の整理

  *末尾の「前回検査の結果」は、特にA2判定の内訳(結節、のう胞)が、まとめて公式発表されておらず探しにくいため、有用かと思われる。 2024年8月2日に 第52回「県民健康調査」検討委員会 (以下、検討委員会) が、  会場とオンラインのハイブリッド形式で開催された。  今回...